先祖伝来の食べ物、日本の季節、風土によくあったものを食べる
旬のものを食べる。自然は、冬は身体を温め、夏は身体を冷やす食べ物を与えてくれる。
魚なら頭からしっぽまで、野菜は根も葉も丸ごと食べる。
穀物と野菜を中心とした食事
主食は穀物を5とすると、副食は野菜や海藻が3~4、魚介類が中心の動物性食品が1~2
パンや牛乳、肉などを中心とする、高カロリー、高脂肪の食生活は、欧米、取り分け米国が本家本元です。そのため、国民の件高問題を懸念した上院は1977年に「国民栄養問題米国上院特別委員会」を設置、医学や栄養学の学者を集めて、「食事(栄養)と健康・慢性疾患の関係」についての世界的な調査・研究を実施しました。7年もの長期に渡る、数千万ドルの国費を投入した一大台プロジェクトでした。実際、当時米国では心臓病や癌で亡くなる人が多く、心臓病だけで米国経済はパンクしかねないとさえ言われ、この時の医療費は1180億ドル(25兆円)にも上っていたと言います。
その結果、5000ページにも及びレポートが上梓されました。これが、委員会の委員長の名前に由来する「マクガバンレポート(上院レポートとも)」です。レポートは、慢性摂関の原因が間違った食生活にあることを指摘、その上で理想的な食事は、元禄時代以前の日本食だと結論付けました。精白しない穀物を中心に、豆類、やさい、海草、それに小魚、貝類を少々添えた和食こそが、人類の理想食とされたのです。
なぜ、元禄以前かと言えば、江戸時代になると精米技術が発達し、多くの人が白米を食べるようになった結果、いわゆる「江戸わずらい」、今で言う脚気が蔓延したからです。私たち日本人も一般的には知らない、こんなことまで調べていたとは驚かされます。
これに従えば、風土に根ざした伝統食にこそ、わが国の健康問題解決のカギが隠されていると言えるのではないでしょうか